『祝・県大会出場』。フェンスに掲げられた横断幕の向こう側で、たくさんの少年たちがボールを追っている。冷え込みが厳しい12月の日曜日。佐鳴湖に近い小学校のグランドで、「富塚サッカースポーツ少年団」の練習が行われていた。参加している子供たちの年齢や体格はさまざま。指導するコーチや父兄も合わせると、百名以上はいるだろうか。厳しい寒さもものともせず、大きな声を出しながら楽しそうにプレーしている姿が印象的だ。
創立20周年を迎えた「富塚サッカースポーツ少年団」。富塚小・富塚西小の子供たちで構成され、計24名のコーチ陣が指導にあたる。父兄も積極的に運営に協力。アットホームで地域に密着したチーム作りに努めているようだ。その甲斐あってか、各学年が、さまざまな大会で好成績を挙げている。
団のモットーは「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」。選手全員が団結し、試合で勝利を挙げた時には、みんなで喜びを共有し、逆に苦しい時には、「プレーを楽しもう」、「みんなで助け合おう」と、常に原点に立ち返ることを忘れない。
『サッカーという競技を通じ、心と体をたくましく鍛え抜き、感謝と思いやりを大切にする人間に成長してほしい』。
チームの指導理念は継承され、団員たちを厳しく、そして温かく育てている。
■TEAM DATA
活動日 土・日曜日※5・6年生は平日夜間練習あり
活動場所 富塚小学校・富塚西小学校
団員数 98名
入団条件 富塚小・富塚西小に就学している児童(年長から受付)
2015年1月掲載 https://jr-athlete.jp/?p=351